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広汎性発達障害(Pervasive Development Disorder)

 「自閉症」という言葉からどんなイメージを持ちますか?
 「突然騒ぎ出す・暴れだす」「何をするか予想がつかない」「コミュニケーションが取れない」これらのイメージを持っている方が多いと思います。これらのイメージはある意味においては正解ですが、ではなぜ自閉症の人たちがこれらの行動をとるのでしょうか。その原因がわかればこれらのイメージは少し変わってきます。
 自閉症でない人と自閉症の人の違いは何でしょう?その中間は存在しないのでしょうか?自閉症の多くは先天的なもので、育て方や環境によって自閉症になっていくものではありません。脳の使い方に特徴があるからコミュニケーションのとり方や音・光の感じ方、体に触られたときの感覚が特異的なだけなのです。そして、自閉症をはじめとする発達障害は遺伝するものではありません。周りの人たちの理解と協力があれば自立生活も可能なのです。
 文部科学省が2002年に行った調査では、この発達障害を持った子どもが公立の小中学校全体の6.3%もいることがわかっています。これは16人に1人というそれほど珍しくない確率で発達障害を持った子どもがいることになります。発達障害は最近になって注目されるようになってきたのですが、昔から発達障害を持った人たちがいて、今も社会で働いているのです。発達障害を持った子の特性に合わせた療育がされれば、将来、社会人として自立した生活を送れることがわかっています。
 広汎性発達障害は軽度のものであれば「ちょっと変わった子」という程度で、まったく問題視されることがありません。コミュニケーションのとり方が特徴的なだけで、それを理解して対応していれば何も特別なことはありません。解り易い書籍がたくさん出版されています。まずは理解するところから始めましょう。